joseph carey merrick.

幸せになりたいだけなのに

トリアージ

 

生き物が死ぬときの肺から残りの空気が漏れ出る音みたいな呼吸をする日々。あけましておめでとうございます。私はとても元気で、明日も白痴でありたいと願いながら、最大限の希死念慮を抱きしめています。

 

2023年が終わって、いい意味で死に、わるい意味で生きたな、と思った。価値というものを数値化できるのであれば、マイナスでもプラスでもなく、何も得なかったし、何も失わなかった。クレジットカードと電気を止められて、職場に家賃支払いの催促電話が来たときはさすがに参ったな。ポストの中に溜まったいい知らせなんて一つもない書類の束、受口を爪でガリガリと引っ掻いて、ダイヤルをめちゃくちゃに回してやった事が、今年一番印象に残った出来事だった。肉体と精神は循環参照する。もっとたくさんの薬がいるな。

 

黒いタグの付けられた盲目の羊、ライ麦畑の終着点。もう逃げる場所はどこにもない。